蝶のような大きな耳と可愛らしい顔立ちが特徴的なパピヨン。
愛らしくてとても可愛らしいですよね。
しかし巷では、パピヨンは人気ない犬種なんてささやかれてしまっているようです。
実は筆者もパピヨンと過ごした経験がありますが、大変可愛くて、人気がないなんて信じがたいと思っています。
皆さんの中にも、「パピヨンはとても可愛いのになんで人気がないのだろう」「性格が悪いのか」
などパピヨンの人気低下について疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、パピヨンが人気ない理由について解説していきます。
これから犬を飼おうと思っていて、パピヨンも選択肢として考えているという方は、是非参考にしてみてください。
パピヨンは人気ない?
なんでパピヨンって日本だとあんま人気ないのかなあ
チワワとかに比べて少し大きくなりやすいから? 神経質な子が多いから?— カヤノさん&うたくん (@toshino_bakeinu) February 11, 2020
そもそもパピヨンが人気ないという話が本当なのか、調べてみました。
JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数では長い間10位以内にいましたし、2022年は4012頭で15位でしたので、数字だけ見れば人気のある犬種と言えます。
ではそのような状況下でなぜ人気ない犬種などとささやかれいるのでしょうか。
理由について考えられるものを紹介します。
パピヨンが人気ない理由
パピヨンが人気ないと考えられる理由を以下にまとめてみました。
①出品数が人気犬と比べて少ない
パピヨンが人気ない理由として、出品数が人気犬と比べて少ない現状が挙げられます。
そもそもの出品数が人気のある犬種と比べて少ないことで、相対的にパピヨンが人気ないと感じる可能性があります。
実際ペットショップに行くと、プードルやチワワが多く並んでおり、パピヨンはそこまで多くは見かけないですよね。
細かな出品数はわかりませんが、数としてはチワワの10分の1以下ともいわれています。
もっと多くの頭数を見て決めたいという方は、是非ブリーダーさんなどに相談してみてください。
②ブーム
パピヨンが人気ない理由として、人気犬種のブームが影響していると考えられます。
あまり聞こえの良い話ではありませんが、ブームというものは存在しています。
しかもそのブームは販売業界によって意図的に作り出されるものも多くあります。
これまでのブームを思い返してみても、日本スピッツやシベリアンハスキー、豆しばなどが良い例です。
テレビCMに出演して、ブームに繋がるなんていう話もよく聞きますね。
このようなブームが生まれると、ブームとなった犬種に人気が集まる傾向があります。
パピヨンに限りませんが、小型犬ブームと言われている中で人気上位にランクインできていないことも、人気ないといわれる要因として考えられます。
③毛の色、模様の出来が他犬に比べて難しい
パピヨンが人気ないと言われる理由として、毛の色、模様の出来が他犬に比べて難しいことが考えられます。
パピヨンの毛色は、ブラック、ホワイト、セーブルをメインに、レッドやトライカラーなど多彩なバリエーションがあります。
しかもパピヨンは、その多くが成長過程で毛色が変化するというユニークな特性を持っています。
このような特性から、柴犬のように安定しないため、個体によって人気にばらつきも出てきます。
当然人気がないものは売れ残ってしまいますので、繁殖は消極的になってしまいます。
是非成長と毛色の変化も楽しんでいただきたいですね。
④可愛すぎて甘やかしてしまう
パピヨンが人気ない理由として、可愛すぎて甘やかしてしまうという飼い主の行動が挙げられます。
理由としてはしっくりこない人もいると思うかもしれませんが、
可愛くてついつい甘やかしてしまうという飼い主も多くいらっしゃいます。
特にパピヨンのような可愛らしい見た目の犬種には起こりやすい。
甘やかすことが恒常化するとどうなるか、犬と人間のパワーバランスが崩れ、犬のほうが立場が上と認識され、言うことを聞かなくなったり、問題行動に繋がってしまいます。
可愛いがゆえに甘やかしてしまい、それが後に大変なことに繋がっていく可能性があるので最初から買わないという判断になる方もいるようです。
⑤頭がよく手に負えなくなる
パピヨンの人気が低下してしまった理由は、「頭が良くて手に負えなくなる」という危険が潜んでいるからと考えられます。
パピヨンは非常に賢い犬種です。
そのため、つい可愛くて甘やかしたりして、しつけが浸透しないと、結果的に手に負えないということが起こってきます。
犬は基本的に何歳からでもしつけは可能ですが、人間と同じように、小さなころのほうが吸収力も高くてスムーズに進みやすいです。
ですから、子犬の頃からメリハリのある接し方をしていることが重要になります。
それが難しい飼い主さんにとっては、パピヨンをしつけることは少々難があるかもしれません。
⑥警戒心が強く、無駄吠えする傾向がある
パピヨンが人気ないと言われる理由には、警戒心が強く、無駄吠えする傾向があるというパピヨンの特性があります。
パピヨンは非常に警戒心が強いと言われています。
とても好奇心旺盛で友好的な性格ですが、警戒心の強さも筋金入りです。
普段がおとなしくしていても、突然の来客やインターホンの音に敏感に反応し、吠えてしまうことがあります。
思い返すと、筆者と共に過ごしたパピヨンも玄関のドアが開く音に反応して吠えたり、来客時にはなかなか吠えるのをやめなかったりと言うことがありました。
戸建てで飼っていればそこまで気にはならないかもしれませんが、マンション等で飼っている場合は、ご近所の迷惑にならないか、など心配にもなるかもしれません。
最悪の場合、苦情に繋がってしまうこともあるかもしれませんよね。
そのようなリスクから、飼うことをためらって、人気ないと言われるようになったのかもしれません。
⑦好奇心旺盛でいたずら好き
パピヨンが人気低下してしまった理由には、好奇心旺盛でいたずら好きという性格が影響していると考えられます。
どのような犬種でも、たとえば子犬の時は好奇心旺盛で活発な子も多いですが、パピヨンの活発さはほかの犬種と比較しても突出したものがあります。
ですので、体は小さいですが活発に行動し、いたずらをしてしまう傾向があります。
日中は仕事で家を留守にするため、留守番をさせるという方も多くいらっしゃるかと思いますが、留守の間にいたずらをされ、帰宅する頃には自宅はぐしゃぐしゃなんてたまらないですよね。
外出中にいたずらをされてしますと、飼い主のストレスや心配も尽きなくなるでしょう。
⑧意外と活発で運動量が必要
パピヨンが人気ない理由として、意外と活発で運動量が必要であるというパピヨンの特性が挙げられます。
パピヨンは小型犬ですので、そこまで運動量は必要ないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのようなイメージのままパピヨンを迎えると、イメージと運動量のギャップに苦しめられる危険もあります。
特に若いうちは、最低1日2回ほど散歩に連れていき、また1回あたりの時間を30分以上取っていただく必要があります。
運動量が足りていないと、犬自身がストレスを感じてしまい、問題行動等にも繋がりかねません。
お世話の手間がかからない小型犬が良い、といった希望で小型犬を選んだのに、実際は散歩の手間が多くかかってしまう…この現状に、「こんなはずじゃなかった」とがっかりしてしまう飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
パピヨンは可愛くない?
パピヨンは人気がないと言われているだけでなく、可愛くないと言われることもあるようです。
理由には、上記でも触れた頭の良さも関係しているようです。
好奇心が旺盛で、飼い主が困るいたずらをしてしまう子もいます。
忙しい時に繰り返しいたずらされると、可愛くないと感じてしまう人もいるのかもしれません。
またパピヨンは人懐っこい性格と思う方も多いと思いますが、個体差があり気の強いパピヨンもいるようです。
何もしていないのに、すれ違うだけでひどく吠えられたりすれば、パピヨン=可愛くなくて性格の悪い犬とも思われてしまうかもしれません。
しかし、どちらかといえばパピヨンは可愛いという意見のほうが多いように感じます。
パピヨンが安い理由は飼いにくいから?
パピヨンの平均価格は約10~30万円ほどと言われています。
中でも多いのは10~20万円ほどのあピヨンです。
値段にはばらつきがありますが、高級な犬種と比較すると安いと言えます。
(たとえばブルドッグ30~60万円ほどです。)
しかし飼いにくさが値段に直結しているという情報は見当たりませんでした。
飼いにくいという意見が出てくる理由としては、元気すぎるということや、賢くて悪いことも覚えてしまう、などがありました。
パピヨンはどのようにしつける?
パピヨンは飼いにくいという声がある一方で、でもやっぱり可愛いから飼いたいという方も
いらっしゃいますよね。
不安もあると思いますが、しっかりとしつけができれば良い子に育ってくれますよ!
しつけに必要なポイントについて解説します。
犬社会の社会性が大切
パピヨンだけでなく、全ての犬種に共通することですが、犬社会でのルールを守れないと、
他の犬から敬遠されてしまいます。
犬社会での社会性が必要とされるタイミングは、主に散歩中に出会った時やドッグランでの、
他の犬とのあいさつや、コミュニケーションの取り方などです。
人間も大人になってから社会性を身に着けるのは難しく、やはり子供のころからの
トレーニングが必要ですよね。
犬も同じです。
子犬の頃からしっかりと散歩に連れ出したり、時にはドッグランで遊ばせることで、
社会性を養うようにしてくださいね。
パピヨンは怖がり
パピヨンは体が小さいこともあり、怖がりな子が多いです。
ですので、しつけの最中に恐怖心を与えるような叱り方をすると、すごく警戒をしてしまいます。
警戒されようになってしまうと、しつけどころではなくなってしまいますね。
感情的に威圧感を与えるしかり方ではなく、しっかり教えてあげるように、
諭すようにしてあげましょう。
褒めて伸ばしてあげる
パピヨンは賢いので、叱られたり嫌な思いをした場合はよく覚えています。
そのため叱られると拗ねたり、練習を嫌がるようなことも出てきてしまうかもしれません。
このような性格の犬種の場合は、あえて叱るのではなく、褒めて伸ばしてあげる方が、
お互いにストレスがないかもしれません。
飼い主の指示を聞いてくれたら大げさなくらい褒めてあげてください。
そうすることによって、「今の行動はいいことなんだ」、「こうしたら飼い主は喜んでくれる」と
学習してくれます。
犬自身も実感によって物事を覚えていくので、思ったよりもスムーズにしつけができるのではないかと思います。
パピヨンを飼っている芸能人
飼いにくいと言われているパピヨンですが、芸能人でも飼っていると言われる方はいらっしゃるようです。
一部の方を紹介します。
- ブリトニー・スピアーズさん
- MIE(元ピンクレディー)さん
- はしのえみさん
- 櫻井翔(嵐)さん
- 常盤貴子さん
- 菊川怜さん
- 雛形あきこ
などなど、他にもいらっしゃるようですが、ざっと挙げてもこんなにいらっしゃいます。
やはり可愛いですし、そこまで人気がないという風にも考えにくいかもしれませんね。
パピヨンと同じく飼うのが難しい犬種
現在人気のある犬種でも、飼いにくいと言われている犬種もあります。
もちろんパピヨンだけが飼いにくいというわけではありません。
簡単に理由と共に紹介しますので、飼った後に後悔しないように押さえておきましょう。
ビーグル
ビーグルは良く吠えて、そしてその吠え声が大きいです。
住んでいる環境によっては近所迷惑になる可能性もあります。
ビーグルは元々は狩猟犬として活躍していた犬種です。
その名残で吠えやすくなっております。
「森のトランペッター」なんて言われているくらいですから、それは吠えますよね。
筆者の実家の近所にもビーグルを飼っている家がありましたが、
吠えるとすぐにその子だと分かるくらいにはよく吠えていました(笑)
またビーグルは体のサイズも中型犬で、運動量も豊富です。
1日1時間以上の散歩など、かなりの量の運動量が必要になりますので、
一緒に遊ぶ時間や環境の確保が意外と難しいです。
ジャックラッセルテリア
運動量が豊富なことで有名な犬種の一つですね。
体はさほど大きくなく、可愛らしく見えますが、もともとは狩猟犬ですので、
長時間作業できるスタミナがあり、タフです。
また家族からの愛情が不足したり、退屈してしまうと、破壊活動や脱走に繋がるリスクもあります。
もしジャックラッセルテリアを飼う場合は、なるべく誰かが家にいる状態にするか、
犬と一緒に活動できるような環境が望ましいかもしれません。
知り合いにジャックラッセルテリアを飼っている人がいますが、運動量はかなり多いようです。
旅行で犬がついて行けないときはペットホテルに預けるようですが、預けて帰ってきてからしばらくは様子がおかしく、かなりかまってちゃんになるという話を聞きました。
おそらく狭いところに閉じこもっていることにストレスを感じたのかもしれませんね。
実例として参考にしてみてください。
またジャックラッセルテリアは、興奮しやすく、噛むことに対してのためらいがありません。
小さなお子さんや高齢者などには注意が必要です。
ジャックラッセルテリアは、基本的には飼い主や家族に対しては愛情深く、
忠誠心が強い犬種です。
この忠誠心の強さは、飼い主以外の人間に従うことは少ない典型的な
ワンマンズ・ドッグだと言えます。
実際、「ワンマンズ・ドッグ」と検索すると、ジャックラッセルテリアの名前が出てきます。
それだけ飼い主に忠実になるということですね。
これらの性格や、元は猟犬だったことから、可愛い見た目とは裏腹に、
初心者向けではない犬種のため、一般的に飼いにくいと言われています。
ボーダーコリー
ボーダーコリーは明るい性格で攻撃的な面はなく、とてもやさしい犬種です。
もともと優秀な牧羊犬なので、理解力も高くて賢く、責任感があります。
しっかりと指示にも従い、飼い主を喜ばせようとしてくれます。
ここまで聞くとかなり飼いやすそうに思われますが、飼うのが難しい最も大きな理由として、
豊富な運動量があります。
かなりの運動量が必要ですので、注意が必要です。
長いこと家の中に閉じ込めていると、問題行動に出るようですので、
定期的に広い場所で存分に運動させてあげましょう。
散歩も1日2回以上行ける方が迎えてあげるのが良いかもしれないですね。
秋田犬
秋田犬は足が長く腰高でがっしりとした体格、短毛の大型犬です。
あまり見かける機会は多くないですが、たまに散歩されている方もいらっしゃいますね。
ジャパンケネルクラブの標準では、オスの体高は67cm、メスは61cm、体重は30kg-50kgとされており、大柄です。
性格はもともとが闘犬だったので、頑固な気質が残っている部分もありますが、忠誠心が大変厚く、家族には愛情深く接してくれます。
ただし、それ以外の人や犬を警戒しますので、まさに忠犬といった感じです。
闘犬時代のどう猛さは、大部分取り除かれていて、穏やかなことがほとんどですが、
いつも注意をしていないと他者に対し防衛心が働き、思わぬ事故を招いてしまうことがあります。
仮に他者に対して敵対するような態度を取った場合に、体が大きいと飼い主が制することも難しいので、しっかりとしつけが必要になるかもしれません。
パピヨンが人気ない理由のまとめ
いかがでしたでしょうか。主にパピヨンが人気ないと言われる理由について挙げてみました。
必ずしもすべての犬で上記のような傾向があるというわけではなく、個体差によるものではないかと考えています。
実際に筆者と過ごしたパピヨンは、来客時には激しく吠えるところはあったものの、運動量はそこまで多くなく、またいたずらもほぼありませんでした。
パピヨンが人気ない理由としては、パピヨンに備わる特性によるものが大きいですが、それ以外にも犬の育つ環境等も影響しているのかもしれません。
今回はパピヨンが人気ない理由という、少々ネガティブな要素を紹介しましたが、いざ飼い始めると、我が子が一番可愛く感じるという飼い主が大半ではないかと思います。
筆者もパピヨンと過ごした経験がありますが、どの犬よりも一番可愛いくて最高だと思っていました。親バカですね(笑)
巷ではパピヨンは人気ない犬種などと囁かれていますが、とても人懐っこくて愛らしいですよ!
パピヨンの飼育を検討されている場合は、是非参考にされてみてください!
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